FXで勝てない理由は自分のスタイルがないこと

よく「FXで月50万円儲ける」「○億円稼いだ脱税者の高金利通貨攻略法」「FXママの月収100万円テク」などいう文句で、個人投資家をひきつける表紙や広告を目にします。

個人投資家は、幅広い年齢層にまたがり、サラリーマンや主婦、個人事業主、一線を退いた方など、職業もまちまちです。金融商品への投資経験もそれぞれ違います。さらに、FX投資をする場合の実生活にもとづいた余剰資金、運用目的や収益目標値もさまざまです。取引スタイルも、デイトレード、スイングルード、スワップルードなどあらゆる戦略スタイルがあります。

自分のFX投資手法を確立するうえで、いろいろと専門誌やセミナーを通じて講師の経験談を参考にすることは大切です。自分の置かれた立場と同じ境遇の講師の意見は、非常に参考になります。

だからと言って、そのまますべてを鵜呑みにするのは避けたいところです。特にいくら儲かるなどの数字は、あまり当てにしないほうがいいでしょう。その講師や著者が推奨する取引をHP上でリアルタイムに公開して実績を明示していれば別ですが、一般的には紙面での紹介だけにとどまっています。

 

 

プロディーラーの場合、彼らの損益は別の部署で管理されているため、その実績は客観的に計上されています。実績は公開されていませんが、これは動かしようのない事実です。

個人投資家がFX取引をした場合でも、その実績は証明できます。FX会社は、全顧客の1年間のすべての取引実績につき、「支払調書」というかたちで税務署に対し証明書として取引報告書を提出しているからです。個人投資家にも、希望者には送付しています。たとえ複数口座を持っていても、すべてのFX会社から受領して損益通算すれば、その人の実績は証明されるのです。

サブプライムローン問題以降はグローバルに金融緩和が加速度的に進み、大幅に金利は低下、円との金利差が縮小しました。同時に、円高局面に移行しています。

一言で言えば、FX初心者でもビギナーズラックで収益を計上できる環境にあったのです。当時スワップトレードで大きな収益を上げていた人の多くは、スワップトレードの本当のリスクを理解していなかったため、それ以降の円高局面でみるみるうちに損失を出し、FX会社の強制決済にことごとくあい、結局FXで勝てない状況を余儀なくされています。

優秀なスワップトレーダーは金利差縮小局面や円高トレンドとなっても、スワップトレードで安定的な収益を上げられる人です。

もちろんサブプライムローン問題以前の環境下ですら、同じようなスタイルで取引しても実際の収益実繚には個人差が出ています。

多大な実績を残した人は、それぞれいろいろな取引戦略を駆使して収益を上げていると思われますので、取引事例を参考にすることは大事です。また、市場の激変についていけなかった経験談などは、まさしく参考になると思います。勝てないFXに陥らないためには、最終的に自分の取引スタイルは自分で確立しなければいけません。