FXの自動売買ツールは審査基準をよく確認する

本来、FXの自動売買ツールは、厳選されたシステムプロバイダーを搭載するべく、厳しい審査基準を課しているものです。海外では、ヘッジファンドマネージャーは自己資金を含めた現金(リアルマネー)での「トラックレコード(実績)」を持っており、それがシステムプロバイダーとしての採用判定基準となっています。

また「トラックレコード」であることを証明するために、GIPS(グローバル投資パフォーマンス基準)に準拠した監査証明書が必要です。システムプロバイダーが独自に計算、算出したものは通用しません。日本では「SAAJ・IPS」(日本証券アナリスト協会投資パフォーマンス基準)が、GIPSに準拠した認証となっています。

しかし最近では、FXの自動売買ツールを商品として完成させるために、プロバイダー数をそろえるべく開発されたものがあります。これには、基本的にトラックレコード(実績)がありません。厳格な審査基準がない自動売買ツールは、リスク管理能力が劣るため、勝てないプロバイダーがいつまでも搭載されている状況になりがちです。

 

 

さらにひとつの会社でトレードスタイルやリスク・リターン特性、テクニカル指標別にプロバイダーを多数開発して自動売買ツールとして提供している場合も要注意です。プロバイダーの数は豊富そうに見えても、中身はあまり変わらないということもよくあるからです。

特に、モデル開発担当者が1~2名だと、同じようなモデルができ上がる可能性が高くなります。モデルの入れ替えもなく、既存のモデルをその1~2名の担当者がすべて最適化するために、名前こそ違うけれども、同じような中身になるのです。

通常、海外の優秀で実績のあるシステムプロバイダーには、物理学や数学の博士号を保有している研究開発担当者が存在し、独自にひとつのトレードスタイルだけを確立させています。ひとつのシステムプロバイダーが複数のトレードスタイルを完成させて成功しているという話は、聞いたことがありません。

選択すべきFXの自動売買ツールは、搭載されているシステムプロバイダーの数と同じ数だけ、優秀な研究開発者がいるはずです。

個人投資家が自動売買ツールの口座に証拠金を入金し、モデルを選択して取引スタートすることは、システムプロバイダーにお金を預けて運用してもらうこととほぼ同じです。自分の大事な資金を「メジャーリーグプレーヤー」に預けるのか、それとも「草野球チーム」に預けるのか。

勝てないFXをしないためにも、搭載されているシステムプロバイダーのプロフィール、および搭載されるための審査基準は、よく確認することが大切です。