移動平均線によるトレード戦略

 

 

テクニカル分析の基本として、「チャートは簡単に見たはうがよい」ということを強調しておきましょう。中には高度なテクニカル分析を使いたがる人がいますが、難しい理論を駆使したからといって、儲けやすくなるものではありません。

トレンドがどちらを向いているのか、ローソク足がどんな形になっているのか、その2点を考えるだけでも充分すぎるほどなのです。ローソク足については酒田五法などの基本を学んで、そこにソーサーボトムやヘッド&ショルダーなど、いくつかのチャートの形を頭に入れておけばいいでしょう。

どこでエントリーするのか、それはトレンドが変わるところを狙っていくのが基本です。たとえば、下がっていたトレンドが上昇トレンドに変わった、そうした場面です。ですから、チャートを見るときには、「トレンドがどこで変わるのか」「転換点」を探すことになります。

転換点を探すときのもっともシンプルなやり方が、チャートにトレンドラインを引いておき、「ローソク足がトレンドラインを割ったら転換点」と考える方法です。上昇トレンド中のトレンドラインを割ったら売り、下落トレンド中のトレンドラインを割ったら買いです。

 

 

逆にトレンドに従って売買するやり方ももちろんあります。いわゆる「順張り」です。ただ、上がっているときに買ってみたら天井だった、下がっているときに売ったら大底だったという経験は皆さんにもあるのではないでしょうか。流れに乗ることも大切ですが、流れの終盤で飛び乗ってしまうと負けてしまいます。

ですから、まずは相場に変化があったとき、つまり転換点となりそうなポイントを探してエントリーしてみましょう。それはトレンドができ始めるときを狙うと言い換えることもできます。

ひとつ付け足しておきたいのは、こうした考え方を「それは逆張りですね」と言う人がいますが、そうではないということです。逆張りとは流れが上向きのときに売っていくこと、あるいはその道です。

私が言いたいのは流れが変わり始めるところを狙うということですから、それは逆張りとは違います。上がりきって落ち始めるところを狙う、下がりきって上がり始めるところを狙う、それは逆張りではありません。

 

 

また、皆さんのトレードスタイルは、デイトレードなのかスイングトレードなのか、あるいはもっと長い期間でのトレードなのか、人それぞれに違うでしょうが、転換点を狙うという考え方はどんなスタイルであれ同じです。自分の取引スタイルに合わせて見るチャートを日足にするのか、週足にするのか、あるいは5分足にするのか、時間軸を変えて調整するだけです。

では転換点をどうやって探すのか、まずは移動平均線を活用してみましょう。移動平均線は基本的なテクニカル分析ですが、とても効果的です。

もっとも標準的な使い方は移動平均線をサポートライン、レジスタンスラインとして使う考え方です。素直に従って、上がってきて跳ね返されたのなら売り、下がってきて跳ね返されたのなら買いが正解となります。

移動平均線から大きく離れると、もとに戻ろうとする強いカが発生します。これを利用して、ローソク足が移動平均線から大きく離れたときは、移動平均線のある方向へ戻ることを予想してトレードすることができるのです。また、大きく離れたとき反発する可能性が高いにしても、どこまで引っ張られるかはケースバイケースですから、損切りも必須です。