FX仲間を作ると精度はさらに高まる

 

 

さて、先ほど相場参加者の会話を想像してみましたが、こうした相場参加者の心理を推理する作業もFXでは大切です。それが想像できるようになれば、急上昇している相場にひとり売り向かって大損するなんていうことはなくなるでしょう。

プロのディーラーたちがどんな会話を交わしているのか。それを想像するのに高度な心理学も盗聴器も必要ありません。なぜ為替相場に参加するのか、その理由はプロも個人投資家も同じです。お金を増やしたいという一点です。彼らは儲けるためにどう行動するだろうかと想像してみるのです。

逆に想像ではなく、実際の声も相場を判断するうえで非常に参考になります。銀行のディーリングルームには、10名、20名とディーラーがいます。そのくらいの人数の意見を聞くと、相場の多数意見が類推できます。

「そろそろ買う?」と周囲に聞いてみて、「もう少し下がったら押し目買いかな」という意見が多数派だったとしましょう。そのとき、私はすぐに買います。押し目を待ちません。「押し目待ちで買い」という意見が多数派のときは得てして、押し目をつくらずに上がっていくからです。

 

 

逆に大多数が「上がる」と言っていて、しかもすでにみんな買い持ちである場合、これは「上がる」という予想ではなく、「上がってほしい」という願望であることが多く、その願いむなしく下げていくことが多いのです。ですから、このときは買い持ちだったなら精算、ポジションをとっていないのなら売り場を探します。

ディーリングルームに出入りできない人が、こうした声をどこから集めるか。それにはFX仲間をつくることです。最近では個人投資家のFXプログが非常に多いですから、そうした声を日ごろから確認しておくのもいいでしょう。

また、裏話になりますが、相場参加者の中には「ネガティブインディケーター」となる人もいます。通称「曲がり屋」です。相場の世界で「曲がる」とは「予想を外す」ことです。理路整然と考える人なのになぜかいつも予想が曲がる人というのは、不思議なことにどこの世界にもいるものです。

こうした「曲がり屋」が周囲にいると、中途半端に予想を当てるアナリストよりも、よっぽど頻りになります。「彼が上がると言っているのなら売りだな」と判断して、儲けさせてもらったことは一度や二度ではありません。

最初にテクニカル分析とファンダメンタルズ分析が一致したときが簡単な相場だと言いましたが、そこにFX仲間の声も一致すると精度はさらに高まるでしょう。この3つは、どれも結局は同じ事柄を裏から見るか表から見るか横から見るかといったような関係ではありますが、併せて判断することで間違いを減らすことができます。