投資手法に組み合わせたいシステムトレード

個人投資家の中には、実際にパソコンを立ち上げてFXを始めようと思らたけれど、目の前の為替レートで買ったほうがいいのか、それとも売ったほうがいいのか、それでは勝てないのではないか、それすら判断できずに迷ってしまう…。そんな方もたくさんいるのではないでしょうか。

また、チャートを分析して取引参入のポイントを決めたのに、実際にそのポイントになっても、まだ下がるかもしれないと手を出さずにいると上がってしまい、結局そのポイントで買えなかったなど、実際にはなかなか手を出せずに指をくわえて見ている方も多いことでしょう。

こうした方に有効的なのが、システムトレードの活用です。

システムトレードとは、「ここで買う」「ここで売る」といった一定の売買ルールを決め、機械的にかつ継続的に売買を行うことです。それに対して、通常の「自分の考え、知識や経験にもとづいて自由に取引」するトレードを、裁量トレードと言います。

つまり売買するときに、自己判断を必要とするのか、自己判断は必要とせず機械的に行うのかの違いです。プロも、取引の一部をシステムトレードに配分し、収益を補完するなど活用しています。

システムトレードは、自分でエクセルなどを駆使して自身で作成することも可能ですが、プログラミングの知識がないとかなり難しい作業です。そのプログラムの検証も自分でやらなければならず、膨大な時間と手間暇を要します。

システムトレードを検討するなら、少々のコストをかけてでも、費用対効果を考えて、プロが使用しているツールを利用することをお勧めします。

 

 

システムトレードのメリットは、「まだ下がるだろう」「もう少し我慢して持ち続けよう」といった感情に左右されて売買タイミングを逃すことがないなど、売買時の状況判断やそのためのスキルが必要ない点と、ルールに沿った機械的な売買のため精神的なストレスが少ない、という点があげられます。

デメリットは、過去に類を見ないような相場変動が起こった場合、機能しなくなるところです。直近の例で言えば、リーマンショックのときの相場変動です。100年に一度と言われるようなマーケットの急変にあうと、途端に脳死状態となります。なぜなら、過去の一定期間のデータに当てはまらない場面に遭過するからです。

裁量トレードのように、人間の感情がトレードに反映されれば、これは危険だ、いったん全ポジションを閉じて様子を見ようと過去の経験やカンで速やかに判断して動くことができますが、人間の感情を介在しないシステムトレードはその点で柔軟性がなく、過去に類を見ない相場が起こっても売買シグナルを出し続けます。

このような場面では、システムトレードは使用しないことです。リーマンショックに限らず、サブプライムローン問題、9.11など、今後もいつ不測・有事の事態が訪れるかわかりません。また、市場の流動性が薄くなっているところで要人発言が出て、突然相場が大きく動き荒れた市場となったときなどにも、うまく対応できなくなります。システムトレードは、まだこれらの複雑な情報をプログラムで処理することができないのです。

 

 

裁量トレードにしてもシステムトレードにしても、為替取引に絶対的なものはありません。勝てないFXにならないようにうまく使い分けることが大事です。これも分散投資の考え方です。

システムトレードには主に、「売買シグナル」と「自動売買ツール」があります。

売買シグナルは、「ここで売りましょう」「ここで買いましょう」といった売買の指示が配信され、その指示に合わせて自分で取引を行います。FX会社が投資情報サービスとして提供しているものと、売買シグナルを出す専用ソフトを購入して、ダウンロードして使うものがあります。

自動売買ツールは、売買金額など必要な設定を事前にするだけで、あとは自動的に、かつ継続的に取引し続けてくれるものです。月曜日から金曜日まで24時間、自動的に売買されるので相場に張り付く必要もなく、体力的にも楽です。

ただし、FX会社によって、自動売買機能を搭載しているかどうかは異なります。システムトレードだからと言って、必ず自動売買があるとは限りません。