スワップトレードはいつまでも有効?

スワップトレードは、円高トレンドとなるのと同時に、一時の盛り上がりが薄れてしまったようです。しかし基本を守れば、いまでも有効な投資方法です。

スワップトレードの基本は、今後も大きな金利上昇が見込めなさそうな円を売り、目安として5%以上の金利差が見込めそうな通貨をかって中長期的に投資することです。通貨下落分(為替差損)を、ある程度無視して投資します。

たとえば、FXが日本で解禁された1998年、南アフリカランドを1ランド=20円で買い、そのポジションを10年間保有したとします。

このとき、ランドと円の政策金利差の平均が11%とした場合、10年間の金利収入は

11%×10年間=110%です。

一方、10年後の2008年にこのポジションを閉じたとき、為替レートは、約半値に近い1ランド=12円だったとします。この間の通貨下落分、いわゆる為替差損は、

(20円-12円)÷20円×100=40%です。

つまりこの10年間の稔合収益は、年率で

(110%-40%)÷10年間=7%

だったことになります。もし取引レバレッジが2倍であれば、同金額の証拠金に対し、年率14%の収益となります。

ありえないことですが、極端に言えば、金利差が10%以上で10年維持できれば、たとえ為替で100%差損が出ても、トータルで収益になるという考え方です。

 

 

投資するタイミングは、その通貨の円高水準局面をできるだけ狙います。そのためにも、投資通貨ペアの過去の円高水準をチェックしましょう。もし過去の円高水準で取引できなくても、その円高水準までいっても強制決済とならないために、1~5倍程度の低レバレッジで取引するとより安心です。

また、年間のリターン目標を定めるといいでしょう。目標達成水準を見極めながら、投資通貨ペアの為替レートが円安方向にいって上昇したら適量を売ってポジションを軽くし、大きく下がったときにまとめて買うのも有効的な取引手法です。

大事なのは、短期売買と同様、予測を間違えたら損切りをすることです。特に取引参入時の為替水準があまりよくないものは、円高方向に動き出したら警戒しなければいけません。

2010年4月1日現在、5%以上の金利差で取引高が多い通貨として、南アフリカランドとトルコリラが該当します。しかし、政策金利はともに6.5%と、いずれも過去の金利水準と比較して絶対水準が低く、さらに両通貨ともに金利低下中なので、今後の金利動向の見極めが必要です。

金利低下中の場合、金利が反転して上がり始めて投資しても全然遅くありません。かつてスワップトレードで人気の高かった豪ドルとニュージーランドドルの金利は、4%、2.5%です(2010年4月1日現在)。豪ドルはようやく金利上昇局面に入りましたが、ニュージーランドドルはいまだ金利低下中であり、両通貨ともに絶対金利水準が低く、現在投資妙味はまだ薄れています。

しかし「金利」は、基本的に、2~5年といったサイクルで循環します。金利反転のタイミング、その絶対水準と為替レート(円高局面)を見極めながら、レバレッジを抑えて投資することが重要です。