世界で活躍するFXプロの指標「ロンドンFix」

ここでは、毎月定期的に発表される各国の経済指標とは別に、プロのディーラーが直接相場を動かす材料として注目している指標を紹介します。まずは、ロンドンFixです。

ロンドンFixとは、世界中の機関投資家が指標にしている、各通貨ペアの為替レートのことを言います。東京仲値のグローバル版みたいなものです。ロンドン時間の16時、日本時間では翌日に替わる深夜0時(冬時間は翌日の深夜1時)に決定されることから、日本では「ロンドン4時為替」とも言われています。日本の取引参加者では、年金を中心とした機関投資家が重要な取引指標にしています。

たとえば、日本の年金運用(機関投資家)が米国10年債を買う場合を見てみましょう。債券を購入するために、年金運用のファンドマネージャー(運用担当者)は円を元手に債券相当額の米ドルを買いに行きます。債券購入に必要な為替を手当てする金額は、購入日のロンドンFixのレートを基準に評価されるため、ロンドンFixのレートで米ドルを用意し、為替リスクを抑えるのです。

もし、東京時間で為替だけ買い手続きをした場合、ロンドン16時の為替水準が買ったレートよりも下がっていれば評価損となり、FXに勝てないことになってしまいます。ファンドマネージャーからすれば、ロンドンFixのレートよりも安く為替を買えれば収益、高く売れれば収益となります。その逆は損失です。